赤ちゃんの授乳時に皆さんは何をされていますか?
スマホやテレビを見たり、本を読んだり…『ながら授乳』は良くないと、育児書に書かれていたり、検診の時に話を聞いたりしたことがあると思います。
だめだと分かっていても、ついつい見てしまっている人もいるのではないでしょうか?
どうしてながら授乳がよくないのか、与える影響など知っていただければ授乳の時間の過ごし方もかわると思いますよ。
授乳中にスマホやテレビがダメな理由は?赤ちゃんに与える影響は?
サイレントベビーになる可能性がある
【サイレントベビーとは?】
病気や障害があるわけでもないのに、笑ったり、泣いたりしない極端に感情表現が少ない赤ちゃんのことです。
一見、手のかからない大人しい赤ちゃんのように見えますが、お腹が空いても、オムツが汚れていても、表情一つ変えずに黙っています。
また、お父さんやお母さんと一緒にいるのに笑わなかったり、目を合わせなかったりする様子があればサイレントベビーの可能性があります。
サイレントベビーの原因は親子間のコミュニケーション不足です。
具体的には、
・赤ちゃんが泣いていても放置する
・赤ちゃんをだっこしない
・赤ちゃんの言動に反応しない
・赤ちゃんへの話しかけが少ない
などがあります。
一つの原因として、ながら授乳も含まれています。
授乳中に赤ちゃんはママの方を見て、ママの顔や体、髪などを触ってきたり、ママの顔をじーっと見たりしています。
そんな時に赤ちゃんよりスマホやテレビなど他のものに意識がいっていると
「自分よりスマホが大切なんだ、ぼく、私には興味がないんだね」
と思ってふてくされ、欲求を伝えることを止めてしまいます。
ブルーライトによる刺激
赤ちゃんの授乳中にスマホやタブレットを使うと赤ちゃんの目を刺激してしまう恐れがあります。
スマホやタブレットは、テレビに比べてブルーライトの量が多いと言われています。
大人でもスマホを見る時に目から40㎝以上離さなければ、大人であってもブルーライトの影響を受けるそうです。
赤ちゃんの目は大人よりも保護機能が弱く、ブルーライトの影響を受けやすくなっています。
授乳中の赤ちゃんの近くでスマホを使っていれば、赤ちゃんの目を傷つけて視力を低下させたり、夜であれば睡眠を妨げることにも繋がる可能性があります。
赤ちゃんの異変に気づけなくなる
授乳中にスマホやテレビなどに夢中になっていると、赤ちゃんに異変があった時にすぐに気づいてあげられません。
・いつもと飲む量が少ない
・飲むスピードが遅い
・顔の横や耳などに傷がある
・耳垢がたまっている
など、赤ちゃんとのゆったりした時間を過ごしていれば気づいてあげられることも目に入ってこなくなります。
家事や赤ちゃんのお世話で忙しくしているからこそ、授乳中はしっかり赤ちゃんに向き合うことが大切なのです。
授乳中にスマホやテレビを見るとママに悪い影響がある?
産後の回復を遅くさせる
特に産後1ヶ月は、ママの体を回復させるためにもスマホ、テレビなど目の神経を使うことは必要最低限にしておくことが大切です。
目の疲れは肝臓につながると言われています。
肝臓は、体の様々な毒を解毒してくれるところですが、それを邪魔してしまうと産後の疲れも取りづらくなってしまいます。
また、母乳はママの血液から作られていることはご存知だと思います。
優先的に母乳に血液が送られるのに、目をたくさん使うと下半身に行くはずの血液が頭の方にいってしまい、下半身や骨盤の回復を遅らせると言われています。
スマホのブルーライトが視力を落とし、睡眠を妨げる
ブルーライトはエネルギーが強く、網膜に直接的なダメージを与える可能性があります。
ブルーライトを浴びすぎると体内時計が狂ってしまう可能性もあります。
夜中の授乳中にケータイやタブレットの画面を見るとブルーライトの影響で眠りを妨げるられ、授乳が終わった後に寝られなくなったり、睡眠の質を下げる原因になります。
また不眠の原因になってしまうことも。
日中には家事や育児で忙しいので、しっかりした睡眠がとれるように夜はケータイを使用しないようにしましょう。
スマホ依存症
四六時中スマホを持っていないと落ち着かない、不安になる、ヒマがあればすぐにスマホを触っているという方はスマホ依存症の可能性があります。
スマホ依存症は、大切にすべき時間を薄っぺらくしてしまい、身体や精神的なダメージを引き起こすことにも繋がります。
授乳の間でもスマホを我慢できないのは、スマホ依存症になりかけているのかもしれませんよ!
授乳中には赤ちゃんにどんなことをしてあげたら良いの?
毎日忙しくて家事や育児に追われている方も多いと思いますが、授乳の時間だけでも赤ちゃんとママのしっかり向き合う時間を作ると良いと思います。
お子様が何人もいてそれどころじゃない、忙しすぎてご飯食べながら授乳してる、という方もいるかもしれないですが、少しでも心にとどめておくことで授乳の時間がかわってくると思いますよ!
赤ちゃんの顔を見ながら話しかけかける
赤ちゃんはママに見つめられて、話しかけてもらうことで、自分のことを見てくれていると感じ落ち着いて授乳することができます。
赤ちゃんが目を閉じて飲んでいても、ママの声を聞くと安心して飲むことができるそうです。
また、言葉を知らない赤ちゃんにとってママが話しかけている言葉が刺激になります。
たくさん話しかけられたら子は、言葉が発達しやすいと言われています。
言葉は話せなくても、聞いて理解することは早くできるようになるそうですよ!
授乳中にたくさん話しかけてあげてください。
赤ちゃんの顔や髪を撫でたりする
赤ちゃんはママに触ってもらうのが大好きです。
ママも赤ちゃんに触れることで「オキシトシン」というホルモンが出ます。このオキシトシンは、赤ちゃんのことを愛おしく感じたり、赤ちゃんのことを守ってあげたいとかんじたりすりホルモンです。
ママだけでなく、赤ちゃんを抱っこしたりすると誰もが出るホルモンです。
授乳中は、ママと赤ちゃんの時間なので、赤ちゃんにたくさん触れてゆったりした落ち着いた時間を過ごすと良いでしょう。
絵本を読んであげる
絵本は赤ちゃんがお腹の中にいるときから読んであげたら良いと言われています。
言葉の獲得には、大人の言葉をたくさん聞かせてあげることが大切です。
絵本にはいろんな言葉が出てくるので、ただ話しかけるのに何を話したら良いか分からない、という方は絵本を読んであげてください。
絵本を読むとママほっこりした時間をすごせるかもしれませんよ。
ゆったりした音楽をかけたり、歌ったりする
赤ちゃんやママが落ち着けるゆったりとした音楽をかけたり、子守唄などを歌ってあげるのも良いと思います。
忙しくしているからこそ、授乳中はママのリラックスタイムにして音楽を流して赤ちゃんとゆったり過ごすのも良いですよ。
まとめ
・ながら授乳は赤ちゃんにも、ママにも良くない影響がたくさん
・授乳中は赤ちゃんに触れて、たくさん話しかけてあげましょう
・授乳中は、ママのリラックスできる時間でもあるので、スマホやテレビはやめてゆったり赤ちゃんとすごしましょう
赤ちゃんに授乳するのは赤ちゃんの一生の内の1~2年の今しかありません。貴重な今の可愛い姿をしっかり見て、授乳の時間を大切に過ごしていただければと思います。
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