妊娠中の方や、赤ちゃんにはタバコは良くないということは聞いたことがあると思います。大人であっても、体に良くないのはわかっていても気分転換に吸っている方はいらっしゃいます。
では、具体的に妊娠中のタバコがどのような影響を与えるのでしょうか?今回は、妊娠中のタバコについてまとめました。
タバコが胎児に与えるもの
胎児への悪影響・リスクが高まる
ママがタバコを吸ったり、周りの人のタバコの煙を吸うと、ニコチンの影響で血管の収縮が起こり、赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなります。
また、タバコの煙に含まれる一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結びついてしますと、本来、結ばれるはずだった酸素と結合できなくなり、母子ともに低酸素状態になります。こうした状態が続くと、赤ちゃんに十分な栄養が届かず、赤ちゃんの発育を妨げてしまいます。
タバコを吸い続けると、胎盤機能が低下し、
・流産 ・早産
・早期破水
・低出生体重児
・常位胎盤早期剥離
・胎児機能不全 などのリスクも高まります。
1、2本でも絶対ダメ!
喫煙している方にとってタバコをやめるのはストレスになると思います。「1、2本なら大丈夫」という気持ちで吸って取り返しがつかなくなってはいけません。そのような気持ちは捨てて、妊娠判明後は、おなかの赤ちゃんのために禁煙してください。
ニコチンの血中濃度が半分になるまでの時間は、数十分〜2、5時間ほどと言われています。妊娠がわかった時点で禁煙をすれば、体内にニコチンが蓄積されることはありません。
副流煙だって怖い!
タバコを吸う人が吐き出す主流煙より、タバコが燃えている部分から出る副流煙の方に、数十倍〜数百倍もの高濃度の有害物質が含まれています。
外を歩いているときや、家族の方が吸っている時には注意してください。家族がタバコを吸っている方は、家の中で吸わないようにお願いするか、禁煙してもらうようにお願いしてください。大切なおなかの赤ちゃんのためなら、家族の方も理解してくれるはず!