出産したらへこむと思っていたお腹。しかし、産後のお腹はたるんでいる方がほとんどです!
自分のお腹を見るたびにショックを受ける方もいるようですが、お腹がたるみはいつになったら戻るのでしょうか?
また、自然に戻るものなのか、きちんとしたケアが必要なのか知らない方にとっては気になるところ。
産後のおなかのたるみの原因や戻すためにはどういったことに気をつけて生活をすれば良いかをまとめましたよ!
産後のお腹はどうしてたるむの?
産後のおなかは、「ポッコリ」というよりも「ポヨン」「たる~ん」という感じでたるんで出てしまっていることが多いのですが、どうして産後はお腹がたるんでしまうのでしょうか?
産後のお腹のたるみの原因は、
・骨盤の開き
・皮膚のたるみ
であることがほとんどなのです!
産後のお腹は骨盤が開いてたるむ
妊娠中には、赤ちゃんがいる子宮は赤ちゃんが大きくなるにつれて大きくなっていきます。
大きな子宮を支えるために、ママの骨盤も徐々に広がっていき、子宮の重みに圧迫されて産後には骨盤に歪みが出たりする方が多くいます。
画像引用:寺岡はりきゅう接骨院
こちらのお借りした画像を見ていただくとわかるように、右の骨盤の『靭帯』の部分に隙間ができ、骨盤が広がって体全体が一回り大きくなっていることが分かると思います。
出産後の自分の身体を見た時に、「こんなところに骨盤あった?!」と見るだけで骨盤の広がりを感じると思います。
骨盤が広がっているとお尻やウエストも大きく見えてしまっているので、何とかしたいと思う方が多いようですよ。
ところが産後に適切な骨盤ケアをして骨盤を閉めて元の状態に戻してあげないと、骨盤が広がったまま固定され、歪みがでたりお尻が大きく見えてしまったりするのです。
また、内臓もまた下に下がりお腹周りに余分な肉がつきやすくなるので、お腹のたるみも改善されない可能性があります。
産後でお腹の皮膚が伸びてたるむ
妊娠中は、赤ちゃんが大きくなるにつれて少しずつお腹が大きくなり、それにしたがってお腹の皮膚も引っ張られて伸びていきます。出産後にお腹から赤ちゃんがいなくなってお腹がしぼんでも、10ヶ月かけて伸びたお腹の皮はすぐに戻ることはありません。
これは生理現象なので、「太っている」からではなく、痩せていた人でも誰でも産後はお腹の皮がたるむのです。
妊娠中に予防することはできないので、妊娠中に過度なダイエットなどは絶対に禁物です!
風船を想像していただくと分かりやすいと思います。
一度大きく膨らませてから、空気を抜いても少し膨らんでいてすぐにはペタンコの元の状態には戻りませんよね。産後のお腹も同じような感じなんですよ。
産後はそのふくらみが急激に無くなってしまうので、伸びた皮膚はそう簡単に戻りません。それが原因でお腹の皮膚のたるみが起こるのです。
産後のお腹のたるみはいつ戻る?
皮膚には本来元に戻ろうとする力があるので、基本的に放っておいてもある程度はお腹は元に戻ります。
出産した年齢や2人目以降の出産など、お腹が戻るのに時間がかかるということも聞きますが、大体は出産してから6ヶ月を目安にお腹が元に戻るようです。
産後すぐは妊娠5ヶ月くらいのお腹の大きさに近くなるのが通常で、へこまないからと焦る必要はありません。
まず、膨らんでいた子宮が1ヶ月ほどの時間をかけて収縮し、ゆっくり鶏卵サイズの大きさに戻ります。
そこから、少しずつ皮膚が戻ろうとするので、その時にケアしてあげることできれいに元の状態に戻すことができるといいます。
産後から半年くらいまでは痩せやすく、骨盤も閉まりやすい時期になっていますので、産後半年の間にしっかりケアしたり、身体をサポートしてあげることが大切になってきます!
骨盤がまだ引き締まらない柔らかいうちにケアを始めることで、気になるお腹のたるみが解消されやすくなると言われています。逆に産後半年を過ぎてしまうと骨盤が固くなってしまい、効果が現れにくくなると考えられますので、半年までが勝負なのです!
産後半年を過ぎてもお腹のたるみが戻らないのは?
人によっては産後6ヶ月経ってもあまりお腹が戻らず、たるんでいる方もいるようです。
そういった人に考えられるのは、
・運動不足
・食べ過ぎ
・お腹の筋肉がない
などの理由が考えられます。産後半年の間に、育児で運動不足になり、赤ちゃんと家の中でゴロゴロ過ごしているとお腹に余分な脂肪がついてしまい、皮膚がたるむのではなく、下腹に贅肉や脂肪がついてしまっている状態になっていることが多いのです。
この場合は、マッサージや運動を取り入れたり、食事を改善することでお腹がへこんでいくと思います。
そうならないように、産後半年までにしっかりケアしてあげることが大切です。
産後のお腹のたるみはどうやってケアする?
では、産後んもお腹のたるみをケアする方法をご紹介します!
産後1か月は「産褥期」といい体が元の状態に回復していっている時期なので、まずは身体をしっかり休めてください。
産後1か月健診で問題が無ければ普段の生活に戻れるので、1か月ほど経って赤ちゃんのお世話にも慣れてきた頃からケアをしっかり始めることをオススメします!
【産後のお腹のケア】
・骨盤矯正
・保湿
・マッサージ
・バランスよい食事
産後のお腹のたるみをケアするためには、この4つを心がけると良いと思いますよ!
順に説明していきます!
骨盤矯正
産後の緩んで開いている骨盤を閉めて正しい位置に戻すサポートをしてあげることで、体に余分な脂肪がつきにくくなったり、体に不調が出なくなります。
逆に、骨盤が歪むと腰痛や足の痛みが出たり、お腹に脂肪がつきやすくなるので注意が必要です!
骨盤矯正は、家でもできる簡単なことから取り入れてみましょう。
まずは、産後すぐからでもできる『骨盤ベルト』を使用しましょう!
「トコちゃんベルト」などが有名ですが、産院からもらえる場合もあります。こういったベルトは産後すぐから使用する方がよいと言われていますので、正しい位置に着けることで効果がでると言われています。
意外と下の方に着けるのが正解!!
画像引用:アメブロ
他には、骨盤ガードルや、接骨院に骨盤矯正に行ってみてもよいと思いますよ。
無理せずにできる骨盤ケアを取り入れてください。
ちなみに私は、骨盤ベルト+骨盤ガードル(履くだけのタイプのもの)でしっかり骨盤が閉まり、お腹もへこみました!
ガードルもいろんな種類があるので、使いやすさ、価格などをみて購入してみるのもありですよ。
お腹の保湿・マッサージ
お腹のたるみはなにもせずにある程度は戻りますが、しぼんだようにシワシワ、ハリのない肌になってしまうこともあるようです。
お腹にクリームやジェルなどで保湿をして、塗るときに優しくマッサージすることで肌の新陳代謝を良くすることができます。
肌の新陳代謝がよくなると、肌細胞を活性化して肌の生まれ変わりを早くすることができます。
おなかのたるみに効果のあるマッサージとして紹介されていましたので、参考に。
【お腹のリンパマッサージ】
1.みぞおちから恥骨までゆっくりとさする(10回)
2.肋骨をなぞるように、みぞおちから脇腹までさする(10回)
3.「の」の字を書くようにゆっくりと回すようにさする(10周)
4.右手を左の脇腹において、前後に大きくさする(10往復)
5.反対側も同様に大きくさする(10往復)
たるんでしまった皮もを縮みやすくしてくれる効果があるので、皮のたるみで悩んでいる人は毎日行うようにこころがけてください!
バランスの良い食事を心がける
お腹のたるみ意外にも、妊娠中には脂肪が付きやすくなっていたので、余分なところに贅肉が付いてしまった方も多いのではないでしょうか?母乳を与える方は過度なダイエットをすると、母乳によくありませんので、バランスのとれた食事を心がけて脂肪を蓄えないようにしたいですね。
産後は脂肪も燃えやすく、痩せやすくなっています。
一般女性が一日に消費するカロリーは、約1800~2200kcalだと言われていますが、母乳育児を行っているとさらに600kcalも多く消費することがわかっています。
食べ過ぎてカロリーを摂りすぎなければ体重や脂肪は落ちてくるのです!
低カロリーで高タンパクな食事がいいとされていますので、献立を考えるときには気をつけてみましょう。
また、洋食はオイルが多かったり、味付けも濃かったりするので、洋食よりは和食の方が良いと言われています。
だしを活用すると、塩分控えめで健康的な食事になると思います。
まとめ
・産後のお腹のたるみは生理現象なので、誰もがなること!産後半年までのケアが大事!
・お腹のたるみの原因は、骨盤の開きとお腹の皮膚が伸びていることにより起こっている
・身体の回復力をサポートできるように、食事やマッサージなどでケアしてあげましょう!
産後半年までの期間がとても大切ですよ!子育てで大変ですが、無理しない程度に生活に取り入れてお腹のケアをしてくださいね。
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