寒い冬にママがとくに心配することと言えば、風邪や発熱、インフルエンザなど赤ちゃんの体調だと思います。
お出かけしたくても、風邪が流行ってるからとか、インフルエンザで学級閉鎖だとかを聞くとなかなか赤ちゃんを連れて、外出する気分になれなかったりしますよね。
だからといってお家にこもってしまうわけにもいかず。
赤ちゃんが外に出て、外の空気に触れたり太陽の光を浴びることもとっても大切です。
そこで、赤ちゃんと風邪について、予防や対処法をご紹介します。
はじめて赤ちゃんと一緒に冬を過ごすママ、知識を持っておくといざ赤ちゃんが風邪をひいてしまっても対応がしやすいと思いますよー!
赤ちゃんに風邪の予防対策は必要?
赤ちゃんはママの免疫があるから風邪をひかないって本当?
赤ちゃんはママの免疫があるから、6か月頃までは風邪をひかないと聞いたことがあるママも多いと思います。
たしかに、ママの母乳を通して様々な栄養や免疫をもらっているのは本当です。
しかし風邪のウイルスには、ママからもらう抗体以外にもまだまだたくさんの種類があるのです。
実際に私は娘を母乳で育てていましたが、生後4カ月の頃に風邪をひかせてしまいました。
当時はまだ、育児について浅い知識しかなく、自分の免疫機能にがっかりしてしまいましたが、かかりつけのお医者さんに、赤ちゃんでも風邪をひくということを教えてもらいホッとした記憶があります。
私の友人の子供は生後1ヶ月で風邪をひき病院に入院していたことがありますよ。
上の兄弟がいると風邪などのウイルスや菌などが体内に入りやすいようです。
ですので、赤ちゃんは免疫があるから大丈夫と安心するのではなく、赤ちゃんもしっかりと風邪の予防をする必要があるのです。
日常の生活の中に、風邪ひく要因は多種多様にあるので、家庭での対策をおこなっていきましょう。
赤ちゃんの風邪の予防対策が必要な理由
赤ちゃんが風邪を予防しなければならない理由として、風邪が重症化してしまうことがあげられます。
新生児の頃の赤ちゃんが風邪をひいてしまうと、入院しなければならないケースもあるのです。
また、赤ちゃんの風邪が悪化してしまうと、完治するのにかなりの時間がかかってしまいます。
長ければ約2週間程、風邪の症状が続いてしまいます。
私の娘も熱は下がったものの、鼻水が長い間続き中耳炎にならないかと不安になるほどでした。
2週間ともなると赤ちゃんはもちろん、看病するママやパパも大変です。
咳がなくなったと思ったら、次は鼻水が出るなど、風邪の症状が移行して長引くこともありましたよ。
風邪をひくと、やはりいつもの元気がないように感じますので、赤ちゃん自身もしんどいのかなと思います。
赤ちゃんに辛い思いをさせないためにも、風邪をひく前にしっかりと予防対策して、風邪から赤ちゃんを守ってあげましょう。
赤ちゃんが風邪をひきやすいのはどんな時?
日常生活の中で赤ちゃんは、風邪をひきやすい状況と常に隣合わせなのです。
風邪の原因の多くはウイルスだと言われています。
空気中には、目には見えないウイルスがたくさん存在しているのです。
体が元気な時には、ウイルスが体内に侵入しても何ともありませんが、免疫力が低下している時にはウイルスに感染しやすくなります。
例えば、
- 大人の体温の感覚で厚着をさせている→汗をかいて体が冷える
- エアコンの使用などにより部屋が乾燥している
- よく動くことで汗をかく
- 遊びに夢中になっていて水分補給をしていない
などが挙げられます。
喉が乾燥していると、喉の粘膜のバリアが弱まりウイルスが体内に入りやすくなります。
また汗をかいてそのままにしておくのも体が冷えてしまい、免疫力を下げる要因になります。
部屋の空気の乾燥も、ウイルスが浮遊しやすくなるので体内に入りやすくなってしまいます。
大人の私たちだと自分で体温調節をしたり、水分補給を行なえますがまだ小さな赤ちゃんはママやパパがそれらを行なってあげる必要があります。
赤ちゃんの風邪は予防が大切!親ができる予防対策は?
規則正しい生活
風邪予防の基本は基本正しい生活です。
バランスの良い食事、たっぷりと睡眠をとること、元気に遊ぶことで免疫力を高めていくことができます。
朝には朝日を浴びさせてあげ、夜は早めに部屋を暗くして深い眠りができるように配慮してあげましょう。
日中は室内でばかり遊ばせるのではなく、外の空気にも触れさせてあげると日光も浴びれますし、外の菌やウイルスとも接することができます。
赤ちゃんはいろんなものに触れることで自分の免疫を高めているので、自然の中で遊ばせてあげることも良いと思いますよ。
赤ちゃんが自ら行うことはできませんので、ママが日頃から意識してあげてくださいね。
しっかりと食事を摂る
風邪の予防に効果的な栄養素は3つあります。
それは以下の3つです。
- ビタミンC
- たんぱく質
- ビタミンA
ビタミンCは免疫力を高めてくれる効果があり、主にブロッコリーやほうれん草、イチゴなどに含まれています。
たんぱく質は抵抗力を高めてくれる効果があり、肉類、魚介類、豆類に多く含まれています。
ビタミンAは粘膜を保護する役割があり、主にレバーやうなぎに多く含まれています。
離乳食で上手に取り入れて、しっかりと食べさせてあげましょうね。
母乳やミルクの赤ちゃんは、できれば母乳を飲ませてあげる方が免疫力を高めるのには良いです。
母乳の方が赤ちゃんの腸内環境を良くしてくれ、免疫力を高めることにつながります。
ミルクの場合には、オリゴ糖などが含まれているものにすると良いと思います。
オリゴ糖は母乳にたっぷり含まれているのですが、これは腸内の善玉菌のエサになりますので腸内環境を良くすることにつながります。
腸は体の免疫の要ですので、腸内環境を良くできるように意識していると良いと思います。
人混みに連れて行かない
人混みに行く=たくさんのウイルスや雑菌に触れてしまいます。
ウイルスや菌に触れることが自分の中の免疫をつくるのに良い面もありますが、風邪やインフルエンザなどが流行している時期に、デパートや繁華街など人混みへの外出は必要以上に体にウイルスや菌を入れてしまうことになってしまうので控えましょう。
どうしても行かなければならない場合には、子ども用のマスクを着用させるとよいでしょう。
マスクを嫌がる場合は、喉を乾燥させないようにこまめに水分補給をおこなうと少しは防げると思います。
帰宅時には必ず手洗いうがいを習慣にしておきましょう。
赤ちゃんはうがいができないので、手洗いだけでよいですが、大人も家の中に菌やウイルスを入れないようにしっかり行いましょう。
親の風邪予防も大切!
赤ちゃんだけでなく、ママとパパがしっかり風邪を予防するのも忘れないでくださいね。
手洗いうがいはもちろん、予防接種、バランスの良い食事、たっぷりと質のよい睡眠、適度な運動を日頃から習慣にしておくといいですね。
親が風邪をひくと、赤ちゃんの生活に影響がでてしまいますから、子育て、仕事など大変な時もあると思いますが、無理をせずに体を休めることも大切です。
赤ちゃんが風邪をひいた時の家庭での対処法は?
赤ちゃんの咳や鼻水は風邪?赤ちゃんの風邪の症状とは?
赤ちゃんの風邪の主な症状は、くしゃみ、鼻水、咳の3つです。
この3つはどれも、体に入って来た異物を体外に出すために体が自然におこなっていることです。
ウイルスや細菌の種類によって、症状は変わってきますが、これらの症状が出た場合には対処が必要です。
ただし、くしゃみが出たからといって風邪と決めつけることはできないと思います。
その他にも腹痛や下痢、発疹が出ることもあります。
こういった症状が続くようなら赤ちゃんの風邪を疑った方が良いですね。
また、赤ちゃんは抵抗力が弱いため、これらの症状に加えて、合併症を起こしてしまう場合もあるので初期の症状を見落とさないことが大切です。
心配な時には、病院で喉の腫れを見てもらったり診察してもらう方が良いでしょう。
過ごしやすい空間を作る
風邪をひいた時は、室温や湿度など、赤ちゃんが過ごす部屋の環境にも気をつけましょう。
クーラーや扇風機、暖房器具などを使用する場合には、赤ちゃんに直接風や熱が当たらないように注意してください。
この時期は、とくに空気が乾燥しますので、加湿器などを上手に使用するといいですね。
加湿器がない場合には、ぬれたバスタオルなどを室内に干しておくだけでも効果がありますよ。
室温は26度〜28度を保ち、湿度は60%くらいがちょうどいいと思います。
熱がある時は?
赤ちゃんの平均体温は大人よりもやや高めであることはみなさんすでに知っている方も多いと思います。
平均体温は36.5℃〜37.5℃ですので、37.5℃以上あれば熱の始まりだと考えてよいでしょう。
こうなってくると、赤ちゃんの様子の変化に気をつけてあげなくてはなりません。
赤ちゃんの様子がいつもと変わらなければ、着ている服を減らして薄着にしたり、室温を下げたりするだけで、熱が下がり平熱に戻ることもあります。
熱があっても、いつも通り機嫌が良く、食事も普通に食べたり飲んだりができていれば、あわてず様子を見ておきましょう。
熱が上がっているときは、手足が冷えて冷たく、赤ちゃんも寒がりますので温めてあげるといいですね。
汗をかくほど熱が上がりきってくると、冷やしてあげるなどの温度調節をしっかりとしてあげてください。
鼻水が出ている時は?
鼻水はこまめに拭き取ってあげましょう。
赤ちゃんの鼻水専用の吸引器での吸引です。
ママの口から吸い取るタイプのものより、電動の吸引器をおすすめします。
私も実際に電動のものを使用していますが、一度にしっかりと鼻水を吸引できますので、何度も吸い取る必要がなくとても便利です。
また、鼻づまりで呼吸が苦しそうな場合には、部屋が乾燥している可能性がありますので湿度を上げて調節しましょう。
蒸しタオルの湯気を鼻に近付けたり、熱がなく機嫌が良ければ入浴するのも効果的です。
咳が出る時は?
赤ちゃんがひどく咳をしている場合には、その咳がどのような咳なのかを確認しておく必要があります。
コンコンとした乾いた咳、ゴホンゴホンとした湿った咳など、咳の音を聞いておきましょう。
また、咳が出ている時間帯を、明け方、午前中、昼間、午後、寝る前などのようにいつ咳が出ているのかも記録しておきましょう。
水分をとると喉が湿って呼吸が楽になります。
痰が出ている場合には水分を補給することで痰が切れやすくなるので、こまめに少しずつ、ゆっくりと水分を飲ませてあげてください。また上半身を起こして、背中をさすってあげると楽になりますよ。
食事はどうする?
風邪をひいた時は、何よりも水分補給が大切です。
お水、お茶、乳児用のイオン飲料などを少しずつこまめに与えてあげましょう。
赤ちゃんの食欲がなければ、無理に食べさせる必要はありません。
食事をほしがるようであれば、お粥やうどん、じゃがいもなどの消化がよいものを食べさせてあげましょう。
うちでは、風邪を引きそうな時にはビタミンも豊富なじゃがいもをポタージュのようにして食べさせていました。
食べさせなければ、栄養不足になるのでは、と心配になるかもしれませんが、一番大切なのは水分補給です。
まだ小さな赤ちゃんで、自分で上手に水分補給ができない場合には、早めに病院を受診するといいですね。
病院に連れて行く目安は?
高熱や嘔吐、下痢があるからと言って、すぐに病院に連れて行く必要はありません。
病院に連れて行く目安ですが、
①月齢が3カ月未満の赤ちゃんが38℃を超える発熱をした
②赤ちゃんの顔色が真っ青で元気がなくぐったりしている
③鼻をひくひくとさせるような苦しそうな呼吸をしている
④けいれん(ひきつけ)が10分以上続いている
⑤発熱の症状以外に、下痢、嘔吐、腹痛など激しい症状がある
これらの場合には急いで病院を受診してください。
まとめ
以上のような赤ちゃんに風邪の症状が出た場合には、何がいつどのようになどメモをとっておくと、かかりつけのお医者さんに伝えやすいですよ。
また、休日や夜間に発熱やなんらかの症状があり、自分で判断に困った場合には「#8000(小児救急電話相談)」を活用することをオススメします。
私も一度利用したことがありますが、適切な判断をしてもらえたので助かりました。
赤ちゃんもママもしっかりと風邪を予防し、元気に冬を楽しみましょうね。
参考:どうしたらいいの?赤ちゃんの病気
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