妊娠すると起こると言われている「つわり」
多くの妊婦の方がつらいつわりの症状で苦しむといいます。
食事が思うように摂れなかったり、体がだるかったり、気持ちが悪くなったり・・・
人によって様々な症状が現われます。
「梅干し」がつわりの症状を改善するのに良い、ということを聞いたことはないでしょうか?
人によって合うものが異なりますが、私は梅干しでつわりの症状が楽になりましたよ!
では、梅干しにはどんな効果が期待できるのでしょうか?
また、食べ過ぎるといけないのか、何個くらいまでなら食べても良いのかなどもまとめましたよ!
妊娠中のつわりに梅干しが効果的?その効能とは
つわりがある時に梅干しが食べたくなる理由は?
妊娠中にはホルモンの変化によって体に様々な変化が現われます。
特に、妊娠初期のころには多くの方がつわりの症状に悩まされるといいます。
人によって、つわりの症状や辛さは違うのでどんな食べ物が食べられるかも異なってきますが、「梅干し」などの酸っぱい食べ物を食べたくなる方が多いのも事実です。
梅干しを食べると、胸や胃のむかつきがとれたり、口の中がさっぱりします。
食べることによってつわりの気持ち悪さがとれる場合が多いようです。
なぜつわりの時に食べたくなるのか、という具体的な理由は明らかになっていませんが、梅干しを食べるとその酸っぱさから体がスッキリします。また、妊娠中には胃腸の働きが落ちているので、その働きを助けてくれるものを体が自然と欲しているのかもしれませんね。
つわりの時に梅干しを食べるとどんな効果がある?
つわりの時に梅干しを食べるとどのような効果があるのでしょうか?
まずは、梅干しに含まれている栄養を知っておきましょう!
【梅干しに含まれている栄養】
梅干しには、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれています。
これらは、胃液の分泌を促進し、食欲増進効果があります。
クエン酸は筋肉にたまった疲労物質を取り除いてくれますので、疲労回復に効果的です。
他にも、カルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンCなども含まれています。
梅干しを食べると口の中がさっぱりして、気持ち悪さがなくなりますよね。
それは、梅干しの中に含まれているクエン酸によるものです。
クエン酸によって、つわりの気持ち悪さで食事が食べたくない時でも、食欲を増進してくれるので食事の前に食べるのも良いかもしれません。
妊娠中には虫歯になりやすいということを聞いたことがありませんか?
食事回数が増えることで口の中が虫歯ができやすい状態になっているのです。
しかし、梅干しに含まれているクエン酸には、口の中の虫歯の原因となる菌を殺菌してくれる効果が期待できます。
妊娠中には、赤ちゃんに優先的にカルシウムが送られるので多くのママがカルシウム不足になります。カルシウムは吸収されにくい栄養ですが、クエン酸と一緒に摂ることでカルシウムの吸収力を上げることができるんですよ。
【つわりに効く!梅干しの効果】
・食欲増進
・口の中がスッキリする
・胸や胃のむかつきが緩和
・虫歯になりにくくする
・カルシウムの吸収を高める
※つわりの症状には個人差があるので、効果にも差があると思います。
妊娠中のつわりに梅干しの食べ過ぎはだめ?
妊娠中のつらいつわりを緩和してくれる梅干しですが、好きな方は何個でも食べてしまうのではないでしょうか?
食べだしたら止まらない、気持ち悪いからずっと食べていたい・・・
しかし、妊娠中の梅干しの食べ過ぎは母体や赤ちゃんに悪影響を与えてしまう恐れがあります!
梅干しの食べ過ぎで注意したいのは『塩分の摂りすぎ』です。
妊娠中に塩分を摂りすぎると、妊娠高血圧症候群になってしまう可能性が高まってしまいます。
【妊娠高血圧症候群とは?】
一昔前は「妊娠中毒症」と言われていました。
妊娠高血圧症候群になると、胎盤に送られる血液量が減少し、赤ちゃんの発育が遅くなる原因になります。
最悪の場合には早産や死産になってしまう恐れもあります。
母体はむくみやすくなり、足がパンパンにむくみ痛みを伴う場合があるようです。
塩分の摂りすぎで赤ちゃんに影響がでてしまうので、塩分の摂り過ぎには注意が必要なんですね。
梅干しに含まれる塩分は?妊娠中の塩分摂取量の目安
では、妊娠中にはどれくらいなら塩分を摂っても問題ないのでしょうか?
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準の概要」によると、日本人の成人女性に推奨される1日の食塩摂取量は「7.0未満」とされています。(特に妊娠中の基準は定められていませんので、基準より少なめを摂取目安にすると良いでしょう)
梅干しに含まれている塩分量がどれくらいか見てみましょう。
一般的な梅干しは、1粒あたりおよそ2gの塩分が含まれています。
先ほどの1日の食塩摂取量の目安から考えると、4つ梅干しを食べるとすでに塩分摂取量を超えてしまいます。
1日の食事を考えると、他の料理にも塩分が含まれているのでそのことも考えなくてはいけませんね。
味噌汁や味付けに使う醤油やソースなどにも多くの塩分が含まれています。
1日のトータル塩分摂取を考えて梅干しをいくつ食べられるか考えないといけません。
妊娠中のつわり防止!梅干しは何個までなら大丈夫?
1日の塩分摂取目安である「7.0g未満」に抑えるためには、1日どれくらいなら梅干しを食べても良いのでしょうか?
一般的な梅干しは塩分が15~20%ほどで、塩分2g程と言われています。
他の食事のことを考えると、多くても3個までにしておく必要があります。
3個しか食べられないの?!
と思った方もいるかもしれませんが、メーカーによっては減塩された梅干しや塩分0の梅干しもあるんですよ!
そういった塩分が少ないものであれば多く食べても塩分量には問題がありません。
塩分3%の減塩梅干しは、1粒あたり塩分量が0.5g程と言われています。
計算的には、10個ほど食べられそうですがもう少し控えておいた方が良いと思います。
(梅干しの食べ過ぎはお腹がゆるくなることがあるそうでう)
塩分0%の梅干しは、お酢でつけることによって作られています。
お酢にも梅干しと同じクエン酸が含まれているので、つわりの症状の緩和には良さそうですね。
梅干しの食べ過ぎがきになる場合には、梅干しと同じようにクエン酸が含まれている酢の物や柑橘系の果物などを食べることもおすすめです。
妊娠中のつわり対策!梅干しのおすすめの食べ方
一般的な梅干しなら2~3個ほどしか食べられませんので、どうやって食べると1日上手に摂取できるのかおすすめの食べ方をいくつかご紹介します。
食欲がないときにも梅干し効果で食べることができるかもしれないですよ!
・一粒をほぐして数回に分けて食べる
・ちいさいおにぎりを作り、中に梅干しを入れる
・梅干しをつぶしてお湯やお茶に入れて飲む
・おかゆやお吸い物に入れる
一度にたくさん食べてしまうと、あとで食べたくても塩分を気にして我慢しなくてはいけません。
我慢することでストレスがたまってしまうことはよくありませんので少しずつ食べると良いですよ。
また、温かいご飯の香りが気持ち悪くなる方もいますので、その場合は冷たいおにぎりの中に梅干しを入れるのもおすすめです。
外出する時などには、梅味の飴やグミ、カリカリ梅などが携帯に便利ですので常備しておくと、ちょっとした休憩中などに食べることができますよ!
お菓子などにも塩分は含まれていますので、どれでも食べ過ぎには注意してくださいね!
まとめ
・梅干しに含まれているクエン酸によって口の中がすっきりし、食欲増進効果があるのでつわりが楽になる
・梅干し1個につき約2gの塩分が含まれているので、1日に多くても3個までにしておきましょう
・塩分の摂りすぎは「妊娠高血圧症候群」になり、赤ちゃんの発育を妨げる恐れがある
・梅味のお菓子、カリカリ梅などのつわりに効果があるが、塩分の取り過ぎに注意して食べましょう
つわりは辛いですが、いつかは終わりが来ると思って頑張って乗り切りましょう!
つわりが終わると食事の時間が楽しくなりますので、それまで梅干しに頼って食事をとるのも良いですよ。
赤ちゃんのためにも食べ過ぎないように注意してくださいね!
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