生後9ヶ月になる娘は、朝と夕方の時間にはいつもテレビを見ています。
楽しい音楽が流れたり、可愛らしいキャラクターがたくさん登場するので、娘も飽きるまでじっとテレビを見て、テレビの前から離れません。
テレビ台を支えにしてつかまり立ちをして見ているときもあるくらいです。
あるお休みの日、主人に「テレビとの距離が近くない?しかも長時間ずっと見せていて大丈夫?」と質問されました。
テレビは見せる距離が近かったり、長時間見せたりすると何か影響があるのか心配になり調べてみました。
今までは、テレビを見ている間に食事の支度など家事を終わらせ、離乳食の準備に取り掛かることができるので、何も気にすることなく、むしろありがたいと思いながら毎日テレビを見せていましたが気を付けなければいけないこともありました。
こちらでは、赤ちゃんへのテレビの影響や見せる時間の目安などをまとめています。
テレビの見せ方に悩んでいる方や、疑問をお持ちの方は参考に読んでみて下さい。
赤ちゃんにテレビを見せるのは良くない? その理由は?
赤ちゃんにテレビを見せるということは良くないことなのでしょうか?
そんなこと考えたことがなかった私は急いでネット検索、保育士の資格を持つ友人へ相談しました。
実際にネット検索をしていると、赤ちゃんがテレビを見ることについて、たくさんのママさんたちが質問を投稿していたので、心配になるママたちも多いことが分かりました。
結論から言うと、「長時間のテレビの視聴は赤ちゃんに良くない」ということ。
赤ちゃんの長時間のテレビの視聴が良くないとされる理由は様々です。
- 言語発達が遅れる
- 表情が乏しくなる
- 集中力や落ち着きがなくなる
- 視力が悪くなる
- 身体的発達が遅れる
- 暴力的・反社会的な行動をとる
などが挙げられていました。
このような影響が出るのには、テレビを一方的に情報を流しているので、赤ちゃんは受け身になってじーっと見るだけになります。
一人で見せ続けることで、コミュニケーション不足になり、上記のような影響がでると考えられています。
赤ちゃんにテレビを見せるのはメリットはなし?
赤ちゃんにテレビを見せるのは良くないと言われることが多いですが、もちろんメリットだってあります。
- 赤ちゃんがテレビから流れる音楽や声に合わせて、自分で体を動かしたり手を振ってみたり楽しむことができる
- 見せる番組の内容によっては言語の発達を促し、語彙を増やす効果もある
- 朝や夕方の忙しい時間帯にはママさんたちの家事がはかどること
- キャラクターや音楽などがママ友や他の赤ちゃんとの会話のきっかけになること
など、テレビを見せることが赤ちゃんに良くないとは言いきれないこともあるようです。
赤ちゃんにテレビを見せると言葉の発達に影響する?
赤ちゃんにテレビを見せる影響の中でも、『視力』については、至近距離で長時間テレビを見たからといって、すぐに視力低下になるわけではないということがわかっています。
赤ちゃんはまだ視力が低く、はっきり物が見えるようになるのは3歳頃です。
そして赤ちゃんは、私たち大人のように、じっとテレビの画面だけを見ているわけではないからだそうです。
しかし、長時間テレビを見れば見るほど、視力低下のリスクは高くなるとのことでした。
また、斜めから見たり、近い距離で見ると目の負担になります。
赤ちゃんにテレビを見せることでの言葉の発達への影響は?
赤ちゃんにテレビを見せることで言葉の発達には少なからず影響があるようです。
一番大きな理由としては、テレビを見せると赤ちゃんと周りのコミュニケーションの機会が減るということ
じーっとテレビを見ているだけになると、周りの人や音、ママやパパの声が赤ちゃんに届かなくなるからです。
人とのコミュニケーションは、赤ちゃんの心と脳の発達に必要不可欠です。
0〜1歳の期間は心も体もグングン成長する時期です。
昨日できなかったことが今日できるようになったり、毎日新しい発見があるものです。
ママやパパ、そして赤ちゃんにとって毎日が新しい経験の連続です。
そんな大切な時期に、テレビにコミュニケーションの時間が取られるなんてもったいない!と私は一番に思いました。
もちろん赤ちゃんにテレビを見せることが悪いわけではないのですが、赤ちゃんを一人にしてしまっていた自分に反省です。
赤ちゃんとコミュニケーションをとりながらテレビを見よう!
テレビを見せるのであれば、赤ちゃんと一緒に見るのも一つの手段です。
お膝に座らせて見るだけでも赤ちゃんは安心します。
さらに、音楽やセリフに合わせて手遊びなどができるので、ママと赤ちゃんがお互いに楽しみながらコミュニケーションが取れます。
また、家事の合間にテレビを一人で見せるのであれば、キッチンに立ちながらでも積極的に赤ちゃんに話しかけます。
動物が出てきたとき、お気に入りの歌が流れたとき、赤ちゃんに話しかけるタイミングはたくさんありますよ。
私は自分がキッチンに立ち食事の支度をしているときは、テレビを一人で見ている赤ちゃんをキッチンから見守っているだけでした。
テレビを見せている間でもコミュニケーションが取れるタイミングはたくさんあるので、これを知ってからは私も積極的に話かけるようになりました。
赤ちゃんにテレビを見せるならどれくらい?時間の目安はある?
赤ちゃんにテレビを見せる時間の目安は?
結果から言うと、赤ちゃんにテレビを見せる時間は、一日1時間以内が目安だと言われています。
乳幼児の一日の生活の中で遊びや活動の時間は、お昼寝中や離乳食を食べる時間、おむつ変えの時間をのぞくと一日約5〜6時間しかありません。
その内の何時間もをテレビに当ててしまっては、本来ならできる赤ちゃんの絵本の読み聞かせの時間や、ふれあい遊びの時間が妨げられてしまいます。
中には1時間~2時間ほどが目安と書かれているものもありますが、これは幼児期の時間の目安だとされています。
長時間テレビを見ていると、集中力や落ち着きがなく、集団生活に支障がでるリスクが高くなると言われています。
また、「今は赤ちゃんがおもちゃで遊んでいるから自分の見たいテレビをつけておこう」
という時間も、赤ちゃんが見てないから大丈夫!ではないようです。
私も録画してあるドラマを楽しみにしているので、少しでも時間ができると、娘がおもちゃ遊びをしている間に見てしまっていました。
実際の研究で、テレビをつけたまま遊んでいると、遊びに対する集中力が落ちるという結果も出ているそうです。
赤ちゃんがおもちゃで遊んでいる時間は、大人のテレビを我慢してテレビは消してあげるといいですね。
また、食事中はもちろんのこと、睡眠前もテレビを見せるのは避けることが望ましいようです。
テレビから流れる大きな音を聞いたり、明るい画面を見ることで、赤ちゃんの脳が興奮し寝られなくなるからです。
夜なかなか眠れなくなると、生活のリズムが崩れてしまうので、注意してあげたいですね。
赤ちゃんにテレビを見せるルールを家庭で作る
赤ちゃんにテレビを見せるのなら、見せるテレビの内容だったり、時間帯など家庭でルールを決めて赤ちゃんに見せることがいいのではないでしょうか。
テレビを内容は教育系や子ども向けのものがやはりおすすめです。
せっかくテレビで楽しい音楽や可愛らしいキャラクターが流れているのに、すべてをシャットダウンするのももったいないですよね。
また、赤ちゃんがテレビを見る時間を、ママと赤ちゃんが楽しくコミュニケーションを取る時間にできるといいですね。
これは今の時代だとスマートフォンでも同じことが言えます。
車の中で娘がぐずり出し泣き止まなかったとき、スマホを向けると泣き止むことがありました。
だからといって、長時間スマホを見せておくというわけにはいきません。
ママが優しく話しかけてみたり、赤ちゃんのお気に入りの歌を歌ってあげたり、コミュニケーションを取って赤ちゃんが泣き止んでくれることが嬉しいですよね。
我が家では、主人と話し合い以下のようなルールを作りました。
- 娘にテレビを見せる時間は、一日の中で朝の家事をする1時間、夕方食事の支度をする1時間
- 娘とテレビの距離は2メートル
- 一人でテレビを見せない
- 斜めから見せないようにする
というルールを作りました。
一日の生活の中で、改めてテレビと娘の時間を見直してみると、おもちゃ遊びに集中している間はテレビを見ておらず、流しっぱなしにしておく必要もなさそうでした。
家庭でルールを作る際には、赤ちゃんとコミュニケーションの大切さを再確認することもできると思いますよ。
まとめ
テレビは家事の手助けをしてくれ、現在のママやパパにはなくてはならないアイテムの一つだと思います。
それを赤ちゃんとのコミュニケーションにつかったり、赤ちゃんの成長につなげたいのなら見せる内容を考えたり、時間を調整していく必要はあると感じます。
長時間の見せっぱなしは良い影響はないと思いますので、この記事を読んでテレビの見せ方を考えなおしていくきっかけになれば良いと思っています。
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