妊娠中は生ものやお寿司を食べない方がいい、ということを聞いたことがありますか?私は、妊娠して初めてその情報を知り、知るまでは妊娠中でもよくお寿司を食べてしまっていたので少し心配でしたが、無事に元気な子を出産していますよ。
なぜ、妊娠中にお寿司は控えるべきなのか、どれくらいなら食べてもいいのか、など妊娠中のお寿司についてまとめました!
妊娠中にお寿司はだめ?水銀の影響は?
妊娠中には、お寿司を控えたほうが良いと言われますが、その理由以下の2つです。
・ 生食による食中毒
・水銀の摂取
が考えられます。詳しくまとめましたよ。
生食による食中毒
妊娠中は免疫力が低下しており、妊娠前よりも病気にかかりやすかったり、食中毒にもなりやすかったりします。
お寿司に使われている生の魚介類には、リステリア、腸炎ビブリオ、ノロウイルスなど食中毒を引き起こす菌が潜んでいる可能性があります。
作ってから時間が経過している、スーパーのお寿司などにも注意が必要ですよ。
妊娠中に食中毒になると、下痢によって子宮が収縮して、最悪の場合には流産になることもあるとか。
特に、リステリア菌には注意が必要です。
妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあります。日本では感染例はありませんが、海外では死亡例も確認されています。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
(平成22年、アメリカでカンタロープ(メロンの一種)を原因食品とするリステリア食中毒が発生し、33名の方が亡くなられました。また、患者の多くは60歳以上でしたが、1名の女性患者は流産したと報告されています。)
水銀の摂取
大型の回遊魚に含まれるメチル水銀は、赤ちゃんの中枢神経に悪影響を及ぼす場合があります。
おなかの赤ちゃんが水銀を摂取すると、生後に1/1000秒以下で音に対する反応が遅れるといわれています。
普段なら、メチル水銀を摂取しても徐々に体外に排出されるので特に問題がないので、気にせず食べても大丈夫です。
しかし、ママが過剰に摂取すると、胎盤を通しておなかの赤ちゃんにも摂取されていきます。
過剰な摂取は、水俣病のような神経系の障害が発症してしまう可能性があります。赤ちゃんはメチル水銀を排出できないので濃度が濃くなると、神経系が発育途中であるため、言語力や注意力などの低下としてあらわれる恐れがあるそうです。
妊娠中に食べてもいいお寿司や量は?
お寿司が大好きで食べたいのに、食べられない!と我慢するとストレスがたまってしまいそうですよね。
お寿司は控えたほうがいい、と言われますが、妊婦さんでも安心して食べられるネタもたりますし、加熱しているものであれば食中毒の心配も減りますね。
具体的に、どういったお寿司ネタがOK・NGなのかまとめましたので、食べにいく時にご参考に!
注意するお寿司ネタ
マグロ類
マグロなどの大型魚は水銀の含有量が多いの少量であれば食べても良いと言われていますが、食べすぎないように注意が必要です。
大型の海水魚は食物連鎖の関係で、メチル水銀の含有量が多くなっていますので、以下の寿司ネタは気をつけましょう。
【妊娠中の摂取目安】
※(1回で約80gまで)
80gとは、刺身一人前、または切り身一切れ程度
金目鯛、めかじき、メバチマグロ、本まぐろ・・・週1回
ミナミまぐろ、クロムツ・・・週2
お寿司以外にも、煮魚、焼き魚として普段食べる方はそちらの量にも注意してください。
カキ
カキなどの二枚貝は、生のまま食べたり、加熱が十分にできていないと、ノロウイルスに感染してしまう可能性があります。
ノロウイルスになると激しい嘔吐・下痢などの症状がでます。
イカ
生のイカには、リステリア菌が生息している可能性があります。食中毒になると最悪の場合は流産になることも!
いくら
塩分が多いので、食べすぎはむくみの原因になったり、妊娠高血圧症候群などの危険もあります。少量にしておきましょう。
うなぎ
しっかり焼かれているので大丈夫そう!とたくさん食べるのは×
うなぎにはビタミンAが豊富に含まれており、ビタミンAを過剰に摂取すると胎児の奇形・先天性異常が起こる可能性があらます。
またにお寿司屋さんに行って1皿食べるくらいなら大丈夫ですよ。
食べても大丈夫な寿司ネタ
特に注意はなく、妊娠中でも食べても大丈夫な寿司ネタはたくさんあります。
新鮮なものを食べてくださいね。
・サーモン
・鯛
・えび
・たこ
・うに
・さんま
・さば
・いわし
・ブリ
・かに
・アジ
・えんがわ
・つぶ貝
・ホタテ
・あなご
・その他の白身魚(スズキ、はぎ、ヒラメなど)
など、多くのネタは大丈夫ですよ。
妊娠中にお寿司を食べる時に気をつけることは?
妊娠中に食中毒や水銀を避けながらお寿司を食べれば、まず問題はないと思います。
ほかに食べる時に気をつけることをまとめましたので、ご参考に!
新鮮なものを選びましょう
安価な回転寿司などでは、時間が経っているもあるでしょう。
新鮮なものを自分の目で見極めるのは、難しいですが、できるだけ新鮮なものを選んで食べてください。
信頼できるお店で食べることが安心ですが、生で食べるので食中毒の可能性が0になることはありませんので気をつけましょう。
ボイル・あぶりを選ぶ
食中毒を心配しているのであれば、ボイルしているものや、あぶってある寿司ネタを選んでください。生魚より食中毒になる可能性が低くなりますよ。
緑茶の飲み過ぎは×
お寿司屋さんの飲み物といえば緑茶ですが、緑茶にはカフェインが含まれています。1杯ほどなら問題ないと思いますが、飲み過ぎはカフェインを摂取しすぎてしまうので注意!
ガリも食べてOK
ガリには、抗菌作用があり、体を温める作用がありますので妊婦さんにおすすめ?
食べすぎは良くありませんが、つまむ程度に食べると良いでしょう。
まとめ
・妊娠中でもお寿司をたべても良いが、「食中毒」と「水銀」には注意をしましょう
・できるだけ新鮮なものを選び、生食を避ける方が安心!
・普段の食事の魚の摂取にも気をつけましょう。
おなかの赤ちゃんのためにも、注意が必要なものは食べすぎないように気をつけてくださいね!
関連記事