妊娠すると女性の体にはさまざまな変化が起こります。
その一つに「つわり」の症状があります。
つわりは人によって症状の辛さも異なりますが、ひどい方は飲み物を飲むことさえも辛いと感じるようです。
飲み物が飲めない時には、どのような飲み物がつわりを緩和してくれるのでしょうか?
また、気持ち悪くても飲みやすい飲み方などもご紹介していますので、参考にいろいろ試してみてください!
妊娠するとどうして「つわり」が起きるの?
「つわり」は、妊娠判明前後である妊娠初期に起こる症状です。
つわりの原因は諸説ありますが、ママのお腹の中で胎児がいる証拠です。
赤ちゃんを育むために体の中では大きな変化が起こっており、その変化により様々な症状が起こっているようです。
つわりの原因といわれているもの
●赤ちゃんを守るために母体の体質に変化が起こり、刺激の強い香辛料やカフェインなどの「毒素」を拒否しているという説。
●hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、甲状腺機能を高め、嘔吐中枢を刺激し、つわりが起こるという説。
●おなかに宿った胎児を自分の体とは別のものとして拒絶するために吐き気などが起こるとする説。 など
「つわり」にはどういった症状がある?
つわりの症状は人それぞれで、つわりがないという人もいます。
早い人では、妊娠5週目頃からつわりが始まり、妊娠16週頃くらいまでで症状が落ち着く場合が多いようです。
主なつわりの症状には以下のようなものがあります。
- 胃もたれ
- むかつき
- 吐き気
- 嘔吐
- 食べづわり(何か食べていないと気持ち悪くなる)
- 食欲不振
- つばが出る
妊娠された約8割ほどの方は何らかのつわりの症状が起こっているようなので、妊娠すると誰でも起こるものと思っておくと良いでしょう。
この時期は、食事が食べられなくても赤ちゃんは絨毛から栄養をもらっているので栄養を食事で摂れなくても大丈夫です。
食べられるものを少しずつ食べるようにするとよいでしょう。
食事よりも水分不足にならないように注意が必要です。
つわりが起こると飲み物を飲むことも辛いという方がいるようです。
妊娠してつわりが起こると、においにも敏感になる人も多いので、食べ物の味や臭いに反応して気持ち悪くなってしまう人も多いです。
ある飲み物の味や臭いでも気持ち悪くなり、飲み物すら飲めなくなってしまう人もいるようです。
妊娠すると体の血液量が増えていくので今まで以上に水分補給をしっかりと行う必要があります。
特に、暑い夏にはたくさん汗をかくので食事はとれなくても水分補給はしっかりと行うようにしてください。
つわりの時にも飲みやすく、つわりの症状を和らげる効果があると言われている飲み物をご紹介します!
つわりをやわらげる飲み物は?
つわりの症状があっても飲みやすいと言われている飲み物は、人によって合う場合と、合わない場合がありますのでいろいろ試してみると良いと思います。
炭酸飲料
胃がムカムカする時に飲むと口の中がさっぱりして気持ち悪さがマシになります。
甘いものよりは無糖の炭酸水がおすすめです。
レモンなどを入れるのもさっぱりして飲みやすいです。
ハーブティー
砂糖が入っていないので後味もスッキリして飲みやすいという方が多いです。
カフェインが入っていないものが安心して飲めます。
ローズヒップティー
ルイボスティー
たんぽぽ茶 など
生姜湯
生姜湯は胃のむかつき解消やつわりの軽減に効果があると言われています。
体も温まりますし、吐き気を抑えてくれるという方もいました。
お湯にスライスorすりおろした生姜を入れ、はちみつを加えれば完成です。
柑橘系のジュース
果物のジュースを飲むなら果汁100%がビタミンなども摂取できておすすめです。
柑橘類の爽やかな味が飲みやすく、口の中もさっぱりします。
グレープフルーツはダメでも、ピンクグレープフルーツは大丈夫だった、など果物によって多少風味や味が違うので柑橘系のものでもいろいろ試してみると良さそうで。
市販のアセロラジュースもつわりに良いという方が多かったです。
水や炭酸水で割るのもおすすめです。
トマトジュース
トマトに含まれるクエンさんやリンゴ酸には胃のむかつきを抑える効果があります。
飲みにくい場合は水で薄めても良いでしょう。
スポーツ飲料
爽やかな甘さで気持ち悪くなりにくいという方が多いです。
糖分が多いので、水で薄めて飲むと良いでしょう。
果実酢
りんご酢、ザクロ酢、などお酢を水、炭酸、お湯で割って飲むと、酢の酸味で気持ち悪さが緩和する場合があります。
しそジュースなどもおすすめです。
乳酸菌飲料
カルピス、飲むヨーグルト、ヤクルトなど甘い飲み物が多いですが、つわりでも飲めたという方もいます。
乳酸菌が摂れるので便秘解消にも良いかもしれませんね。甘いので飲みすぎ注意です。
カフェインレスコーヒー
カフェインの入っているコーヒーなどを飲むとムカつきがなくなる、という方もいます。
カフェインレスならコーヒーが飲めるので、好きな方は試してみてください。
つわりがある時の飲み物で注意することは?
つわりがあると、ある種類の飲み物しか飲めないという場合も多いでしょう。
しかし、お腹には赤ちゃんがいることを忘れずに口にするものには注意が必要です。
砂糖の摂りすぎに注意!
甘い炭酸ジュース、野菜ジュース、スポーツ飲料にはたっぷりの糖分が含まれています。
甘いものの摂りすぎは体重増加の原因になる場合があります。
量を決めたり、水などで薄めたりして飲むと糖分の摂取は抑えられます。
市販されている甘い飲み物には想像以上に砂糖が入っています。
ハチミツ+レモン果汁+炭酸水
など自分で手作りの飲み物を作ると糖分を調節できることができますし、砂糖よりはハチミツの甘さの方が体には良いですよ。
カフェイン入りの飲み物は控えめに
カフェインには、中枢神経を刺激して緊張させ、血管や心筋などの収縮をうながしたり、基礎代謝を活発にする働きがあります。
妊娠初期の胎盤が形成されるまでの間は、血管が収縮されることで、お腹が張り、流産のリスクがありますので、妊娠が分かった時点で控えるようにする方が安心です。
妊婦が1日に摂取してもよいカフェインの量は、100mg以内にするとほとんど問題ないといわれています。
主なカフェインが含まれている飲み物は以下のものですので、量を決めて飲むようにしてください。
カップ1杯(150mℓ)あたりのカフェイン含有量
- ドリップコーヒー 約100㎎
- 紅茶 約30㎎
- 煎茶・ほうじ茶・ウーロン茶 約30㎎
- 抹茶 約50mg
- 玉露 約180㎎
- コーラ 約35㎎
- 栄養ドリンク 約550㎎
つわりで飲み物を飲むと気持ち悪い時や飲めない時の対策は?
できれば1日に1.5~2ℓほどの水分を摂れるように心掛けましょう。
そんなに飲めないと心配している方のために、つわりがひどい時でも水分を摂取するための方法をまとめました。
よく冷やして飲む
生ぬるい飲み物は気持ち悪くなる方がいます。
凍るぎりぎりまで冷凍庫に入れておいたようなよく冷えた飲み物は、のど越しが良くつわりがあっても飲めた!
という方がいます。
冷たいものを飲み過ぎると体が冷えるので、空調の効いている涼しい部屋では飲まないようにしたり、その後に温かくしたりしておきましょう。
果物や飲み物を凍らせて氷やシャーベットにする
果汁の多い果物や飲みやすそうなジュースなどを凍らせて氷やシャーベットにすると食べやすく、水分補給になります。
お茶が飲めなくても、氷にしたら大丈夫という方もいるので試してみてください。
こまめに少量ずつ飲む
沢山の量を飲むと気持ち悪くて戻してしまう方もいます。
ほんの一口で良いので、少しずつこまめに飲むことで1日の水分を摂取することもできると思います。
まとめ
つわりは人によって辛さは全く違います。
飲み物が飲めなくなる方はとてもひどい症状なので無理をしないように、飲めるものを少しずつでも飲むように心掛けて下さいね。
つわりが落ち着いてくると、今までのように飲めるようになると思いますので、紹介した飲み方なども参考にしてつわりの時期を乗り切ってくださいね!
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