冬になるとインフルエンザと同様に流行する「ノロウイルス」
幼稚園で働いている時に、毎年冬になると感染が広がっていました。
一人かかるとどんどん感染してしまうので、集団生活をしている兄弟がいる場合には要注意ですよ!
インフルエンザのように、ノロウイルスも赤ちゃんやお年寄りの方がかかると重症になると言われているので怖いですね。
ノロウイルスについて症状や治療法を知っておくの、万が一感染してしまった時に慌てず行動できますよ!
赤ちゃんのノロウイルスの症状やうんちの色は?
ノロウイルスとは?
乳幼児では、初冬(11月〜12月)を中心に急に発生します。
成人では、二枚貝などを生か加熱不足で食べた場合に見られます。
ノロウイルスに感染すると、24〜48時間ほど潜伏期間を経て、37〜38度の発熱と痛みを伴う下痢や嘔吐を繰り返し、吐き気も続く食中毒に似た症状があらわれます。
赤ちゃんのノロウイルスの症状・うんちの色
赤ちゃんがノロウイルスに感染すると、どういった症状が出るのでしょうか?
微熱だと、ただの風邪なのかノロウイルスなのか分からない方も多いと思いますので、ノロウイルスを見分ける症状をまとめました。
突然の激しい嘔吐
ノロウイルスのような胃腸風邪の場合は、突然の嘔吐から症状が出ることが圧倒的に多いのです!
赤ちゃんは胃の形状が大人とは違い吐きやすくなっていますが、ノロウイルスの時の嘔吐は普通とは違い、激しく勢いよく、大量に吐きます。
また、ノロウイルスの特徴として何度も激しい嘔吐が続くことがあります。
ノロウイルスは冬に流行することが多いので、
・冬の突然の嘔吐があった時
・何度も嘔吐するような時
などには、ノロウイルス感染の可能性が高いでしょう。
水っぽい下痢、白っぽいうんち
ノロウイルスに感染した場合には、水っぽい下痢をします。
色も白っぽいものや、クリーム色のうんちが出ます。
水っぽい下痢をするとオムツから溢れ出てしまうことも多いので、すぐにオムツを替えてあげたいところですが、ノロウイルスに感染していた場合は便の中にはウイルスがたくさんいます!
素手でウンチに触れてしまうと自分や周りに感染してしまう可能性もあるので慎重に扱いましょう。
オムツを替えた後はしっかり手を洗ってくださいね。
病院のノロウイルスの検査の時に必要なので、ビニール袋に入れて持っていくようにしてください。
発熱
ノロウイルスに感染すると発熱の症状もでます。
発熱だけなら、ただの風邪と思いがちですが、下痢と嘔吐を同時にしている場合はノロウイルスの可能性が高いです。
赤ちゃんがぐったりしていたり、機嫌が悪くいつもと違う様子があれば、まずは病院で診てもらうと良いでしょう。
赤ちゃんのノロウイルスが治る期間は?
赤ちゃんのノロウイルスの感染経路
ノロウイルスの感染経路はお伝えしたように、牡蠣などの2枚貝を生や加熱不足で食べた時などに感染します。
しかし、赤ちゃんは生の貝などは食べませんよね。
赤ちゃんはどうやって感染してしまうのでしょうか?
【赤ちゃんのノロウイルス感染経路】
・感染者と接触後、食べ物を手づかみで口に入れると感染する。
・生の貝を食べている大人と一緒に食事をする時に、取り分けせずに食べたり、同じお箸やスプーンなどを使うと感染する。
・感染者の食器を消毒しないと感染のリスクが高くなる。
などが考えられます。
他にも、赤ちゃんが遊べる施設や、外出先でのオムツ替えスペースでオムツを替えるときにウイルスが付着する可能性もあります。
赤ちゃんは何でも触って口に入れてしまうので気をつけましょう。
また、上のお子さんが保育園や幼稚園に通っている場合は、園で他の子ならウイルスをもらってくることがあるのでリスクが高まりまります。
赤ちゃんのノロウイルスはどれくらいの期間で治るの?
赤ちゃんがノロウイルスに感染すると突然激しい嘔吐、下痢などの症状がでます。
だいたい2〜3日で症状はゆるくなり、1週間ほどで落ちついてきます。
ノロウイルスは感染力が強く、症状がなくなってからもしばらくの間は体の中に生きています。
症状がなくなったからと油断せずに、半月ほどは様子を見る方が安心です。
ノロウイルスは胃腸風邪の一種で免疫がつかないと言われていますので、何度も感染してしまう可能性もあります。
免疫がつかないため予防するワクチンもないので、普段から気をつけておく必要があります。
赤ちゃんがノロウイルスの治療方法や予防方法は?
赤ちゃんのノロウイルス 治療方法は?
ノロウイルスには、有効な抗ウイルス剤がないので、症状に合わせた薬を服用した対症療法になります。
赤ちゃんが嘔吐や下痢で脱水症状になり、ひどい場合は病院で薬を処方してもらったり、点滴したりする場合があります。
ノロウイルスになると下痢、嘔吐が続き、かわいそうに思いますが、下痢止めなどはできる限り使わない方が良いです。
下痢も嘔吐も、ウイルスを体外に排出するために起こっているので、薬で無理に止めると症状を悪化させ、完治するのが遅くなる可能性があります。市販の下痢止めなどは赤ちゃんへの安全性も認められないので、医師の指示なく使うことは避けましょう。
【家でできるノロウイルス治療法】
・脱水症状にならないようにこまめに水分補給をさせる
・離乳食を普段通りに食べられそうなら、消化に良さそうなものを与えましょう。
・食事が取れない時は無理にとらず、経口補水液などで水分と糖分の補給を。
安静にして、体内のウイルスを排出すれば治るものと言われています。
赤ちゃんのノロウイルスを予防する方法は?
外から帰ったらしっかり手洗い&うがい
感染症を予防する基本ですね。
簡単ですが、とても大切なことですので忘れず行いましょう。
赤ちゃんは手洗いはできますがうがいはできませんので、周りの家族が徹底するように。
外食をするときにもしっかり石鹸で手を洗い、普段から消毒液を持参すると良いでしょう。
カバンに入る小さいサイズの消毒ジェルも売られています。
ジェルなら、赤ちゃんの手にも簡単につけてあげられますよ!
家の中での感染を広げない
家族の1人が感染した場合、嘔吐や下痢によって感染が広がる可能性があります。
処理するときに手袋、マスクをつけたり、嘔吐したところを消毒するなどしましょう。
ノロウイルスの消毒には、『ハイター』がオススメです。
普段、キッチン用品の漂白などに使われる塩素系漂白剤を水で薄めて消毒液を作ります。
漂白剤を50倍に薄めると簡単に消毒液を作れるので、500mℓペットボトルで作ると計量しやすいですよ。
使い方
嘔吐したものを処理したときに、乾かない内にこの消毒液をかけて拭き取りましょう。
乾いてしまうと、ウイルスが空気中に舞い散りやすくなり感染のリスクが高まってしまいます。
ハイターを使うときには服に着くと色落ちしてしまいます。
また、手袋を使って扱うことをオススメします。
身近なもので消毒できるのでお試しください!
まとめ
・赤ちゃんの発熱、激しい嘔吐、下痢、白っぽいうんちはノロウイルスの可能性大!
・ワクチンはないので、家庭での予防を心がけましょう
・抗ウイルス剤がないので、脱水症状に気をつけて安静に過ごすようにしましょう
赤ちゃんや家族がつらいノロウイルスに感染しないように、手洗いうがいをしっかりして予防を心がけていきましょう。
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